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独り言をぶちぶちと…。


by boozer_from_hell
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日経クオリティ…

<子猫殺し>直木賞作家・坂東さんがエッセーで告白 Excite エキサイト : 社会ニュース

この坂東って人、私はこれまで名前を見たことがあるだけで作品は読んだことがありません。
まぁ、仔猫に危害を加えた挙げ句にそれをわざわざ全国に披露するような人がどんな作品を書くかなんて、全く興味も持てないので、読むことはないと思います。
露悪的な人だとしても、あまりにも悪趣味だよなぁ…。

坂東さんが日経新聞18日付夕刊15面の「プロムナード」に寄稿した「子猫殺し」。「こんなことを書いたら、どんなに糾弾されるかわかっている。(中略)承知で打ち明けるが、私は子猫を殺している」と書き出し、飼っている雌の猫3匹には避妊手術をせず、子猫が生まれると自宅隣のがけ下に放り投げていることを明らかにした。

 野良猫対策としての避妊手術は認めているが、「人は他の生き物に対して、避妊手術を行う権利などない。生まれた子を殺す権利もない」との論を展開。「自分の育ててきた猫の『生』の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した。もちろん、殺しの痛み、悲しみも引き受けてのことである」と結んだ。


一応、日経新聞に載ったという文章を端から端まで読んできました。
飼い主がペットに避妊手術をする権利はあるのか、という話だけならこんなに大きく報道されることもなかったんだろうと思います。
とりあえず、読んでて気持ちが悪かったのが、あたかも猫が交尾を楽しみに生きてるみたいな書き方。
だって、主語が猫なのに「交尾」じゃなくて「セックス」だよ?
「みんながお前と同じ価値観だと思うなよ」と思ってしまったのは私だけ?

とりあえず、料理研究家?のケンタロウ氏の文章を引用させておくれ。
(出典:Home And Room vol.2、発行:文化出版局)

だって、井の頭公園で生きながらにして虫にたかられて短い短い一生を終えるはずだったのが、その後、実に12年間も、窓辺で心ゆくまで日光浴をしてくつろぎ、(中略)大好きなドライのキャットフードをたくさん食べて、それはそれは猫のカガミのような生活を送って、病院で最後に目を開けてみんなにひと言「サンキュー」と言って死ねたのだから。ウメ(引用者註:小林カツ代氏の事務所の猫)はさぞ幸せだったと思う。公園でのたれ死ぬのとは比べものにならない。みんなに囲まれての最期も、のたれ死にも、結果は同じだけれど、それまでの内容はまったく違う。
飼いさえすれば、残りの時間は、たとえそれがほんの短い間だったとしても、幸せに過ごさせてあげられるかもしれない。
だから、悲しい別れが待っていても、それが想像を超えるほど果てしなくつらいことでも、やっぱり猫を拾うのです。


あぁ、駄目だ、引用しながらも既に泣きそう。
実家で猫飼ってるんですけどね。
決して家から外には出さないようにしているので、死ぬ時は病気か老衰だろうなぁ。
もう、彼が最期を迎える時のことを想像するだけでも、涙が出るし、胸が張り裂けそうになるんです。
彼が幸せかどうかなんて、疑ったこともないや。
家から一歩も出なくても、幼少期に去勢されて発情期すら経験してなくても。
ひなたで毛づくろいして、座り心地のいい椅子を独占して、大人になってもウェットフードを食べて、人間の暖めた布団に潜り込んで、いっぱい楽しい遊びをして。
繁殖行為なんて、なくたって充実した一生を送れる。
それは人間だって同じことですよね?

バロウズによると、古代エジプト人は飼い猫が死ぬと、まゆげをそり落として喪に服したそうです。
この坂東って女には、そんな気持ちすらわからないんだろうな。
仔猫を虐殺できるくらいだから。

仔猫達の冥福を、そして、坂東が今後同じことをしないことを祈って。
by boozer_from_hell | 2006-08-24 21:42 | 政治・ニュース