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独り言をぶちぶちと…。


by boozer_from_hell
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ガーディアンで感動!

大好きなガーディアンで日本を巡る論争が掲載されました。
まず、日本の入国管理局のアジア人に厳しい姿勢から、未だに大東亜共栄圏の時代を引きずっていて、中国や韓国との関係を改善しようとする態度が見られないと
批判する記事。
Martin Jacquesという、記事を読む限りかなりの親中派らしい人が書いています。

そして、そのJacquesの記事を批判する2名の投書。

まずは東京に住んでいるらしいMichael Thomas Cucek氏。

Jacques氏の「日本は移民を好まない。これは日本のあらゆる大都市の通りをざっと見ただけで明らかだ。日本人でない者を見かけるのは困難である」という文章こそがJacques氏が嘘つきかさもなければ物知らずであることを明らかにしている、とバッサリ。
「日本の移民の殆どは韓国、中国そしてラテンアメリカの日系人だ。ストリートレヴェルでは違いを見分けるのは当然困難だろう。だが、個々が名刺を差し出したら、日本の都会には様々な国籍の人がいることが明らかになるだろう」

実際、外国人を通りで見かけないって、何十年前の話だよと思うわ。
外国人ってだけでジロジロ見られるっていうのも、減ってるよな。

さて、ふたり目はブリストル大学で国際史の講師をしているNigel Brailey氏。

Jacques氏の記事が、東アジアにおける西欧の帝国主義について一言も触れていないことを指摘して、「もしかつてのインドがもっと強く出ていたら、日本の重大な貢献を本質的に継承したことだろう。Jacquesの論点からすれば、最悪でも、帝国主義国家としての日本は我々と同等に悪かったのだ」と勇気ある意見をおっしゃってます。

元々西欧の国に植民地化されていたアジア各国にしてみたら、日本は迷惑ではあったけど、ヨーロッパ人と違って現地人を人間扱いするからかなりマシな宗主国だったようですね。そんなことを認める人がいるってだけで、英国の懐の深さというか大人らしいバランス感覚を思い知らされた気分です。
by boozer_from_hell | 2005-04-28 20:57 | 政治・ニュース