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独り言をぶちぶちと…。


by boozer_from_hell
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けったくそわるいのでレヴュ−。

だいぶ今更な感じですが、5・6月の歌舞伎座で見たお芝居のレヴュ−を。

十八代目中村勘三郎襲名披露 五月大歌舞伎

昼の部を3階席から観劇しました。

①菅原伝授手習鑑 車引
 遅刻したので、三兄弟(勘太郎・七之助・海老蔵)が舞台で見栄切ってるところからしか見てません…。それにしても、歌舞伎には多いよな、仇討ちされる人が「後でちゃんと受けて立つから!」とか言い包めて終わるの…。江戸っ子はこれで満足だったのかしら?

②芋掘長者
 昭和35年以来の上演だったそうで…。親でも見たことのない芝居ってことだなぁ。そもそも親は歌舞伎見ないけどさ。
 さて、肝心の内容はというと、三津五郎丈が舞など舞えない芋掘藤五郎を、橋之助丈がその友達で舞の上手い治六郎を、藤五郎が恋い焦がれる緑御前を亀治郎丈が演じる舞踊コメディ。
 三津五郎丈の「下手な舞」の上手いことと言ったら!橋之助丈が「僕の方が踊りが上手い役というのが困る」とおっしゃったそうですが、困るどころかとっても良い引き立て役になってましたよ。
 緑御前が藤五郎を気に入ったと言い出した時に、他の役者さんが「えぇー!?」と驚く時の言い方が凄く現代的なのが、良いと思いました。芋掘り踊りの振付けもとっても可愛くて、私も覚えたい!と思いましたよ。

③弥栄芝居賑 中村座芝居前
 口上のかわりに、江戸の芝居小屋(中村座)の前で襲名のお祝いをしている様子を芝居仕立てで見せる一幕でした。
 両花道に役者がずらーっと並んでお祝を言うのは圧巻でしたねぇ、殆ど見えなかったけど(笑)。声で「あっ、菊之助!」とか当てるのは楽しかったですよ。
 ちなみに、名子役の清水大希くんが中村屋の部屋子になったことがここで発表されました。以後は中村鶴松と名乗るそうです。以前から大希くんは凄く「歌舞伎好きでやってます!」って感じがしてたので下手な御曹子よりモノになるんじゃないかと勝手に思ってます。今後が楽しみ。

④梅雨小袖昔八丈 髪結新三
 以前、テレビでニ幕目だけ見たことがあったですが、勘三郎丈の新三もよかったっすよー。そして家主を演じた三津五郎丈は本当に楽しそうでした、つーか相当おいしい役ですね、あれは。
 あー、思い出した。染五郎ファンが上演中にも拘らずぐだぐだ喋ってて五月蝿かったですよ。それで元々好きなところなどない染五郎の芝居がますます諄く感じられたです。後味悪かったなー。


六月大歌舞伎

またもや昼の部。今度は二階席。

①信州川中島合戦 輝虎配膳
 遅刻して見逃しました…。

②素襖落
 以前、橋之助丈の太郎冠者でこの舞踊を見たことがあって、とっても楽しかったので大好きな芝居になっていたわけですが。今回の太郎冠者が、なんと吉右衛門丈だということで、この一幕見たさに一等席で見て来ましたよー。
 凄く期待していたんですが…。太郎冠者が酔っぱらいにしてはお上品な感じに見えました。座席が橋之助丈のを見た時より遠かったからかもしれないけど、「もっとハジケた吉右衛門さんが見たかった〜」と思いました。

③恋飛脚大和往来 封印切・新口村
 仁左衛門丈の見事な二役に尽きましたね。この一人二役は初だったみたいで。さっきまでギトギトの悪役やってた人が好々爺で出てくるというのが。しかも好々爺で泣かせる芝居を…。もう「長生きして下さい」以外に言うことはありませんとも!
 しかし忠兵衛と梅川が染五郎と孝太郎…。何だか美しくなかったねぇ。
by boozer_from_hell | 2005-07-08 02:38 | 歌舞伎